左利きの万年筆レビュー:プラチナ万年筆「CURIDAS(キュリダス)」

プラチナ万年筆から出たノック式万年筆キュリダス。購入から半年以上経ったのでそろそろ使用感をレビュー。

 

 

 

 

公式HP:

www.platinum-pen.co.jp

 

 

持ってる万年筆の中で2本目のキャップレス万年筆です。使用目的は仕事や簡単なメモをとるときにすぐ使えるものとして購入。すでにパイロットのキャップレス万年筆を持っていすが、そちらは染料インクしか出てないために完全にプライベートのメモ用として使ってます。

 

 

使い勝手

片手でノック、瞬間筆記と銘打ってるだけあって、すぐにかけるので非常に便利です。また公式から顔料インクを出しているため、水に濡れても大丈夫という点は非常によいですね。

仕事なんかでも使うので、使用インクは顔料ですが、1週間程度なら放置していても問題なく使えます。2週間放っておくと少し掠れるので、週1回は使ってやってください。

 

字幅

両方とも字幅は細字。比較のため手持ちのセーラープリフィット21(M)とペリカンM800(F)との比較です。あまりインクを吸収しない紙だと写真のように細いですが、にじむような紙の場合、倍ぐらいの太さになります。

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字幅比較

書き味

書き味は少しガリガリとした感じです。特に左から右へ、しかも直線の多い漢字を書くときはかなり強く感じます。一方曲線の右から左へカーブを書くときはカリカリとした書き味です。また、ペンの硬さはかなり硬く感じます。同じ鉄ペンであるパイロットのカクノより硬く、金ペンだと中屋万年筆(14金)と同等。柔らかい書き味がほしいという人は、パイロットのデシモをおすすめします。(値段は倍以上しますが……。)

 

その他

おそらくこれの一番よいけれどもだめなところ(というか悪い原因は主に私の不注意)。

私の知る限り、カートリッジの交換はキャップを外して軸の後ろ側をとって、後はカートリッジを取り替えるだけで済みますが、キュリダスの場合、

とって

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インク交換-1

まわしてとって

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インク交換-2

さらに回してとって

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インク交換-3

この状態でやっと交換です。

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インク交換-4

この交換作業がメカっぽくてすごくテンション上がります。これ設計した人はナイスと言いたい。

問題はここから。カートリッジを交換して終わりですが、差し込むのにかなーり力がいります。なかなかはまらない。体重を少しかけて差し込んでますが、うっかり囲ったあたりを持っていると、挟んで怪我をします。3回やって2回同じミスをしました。スッゴイイタイヨ。

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インク交換-5

 

まとめ

中身は万年筆、でも使い勝手はキャップレスの水性ボールペン。メーカーから耐水性インクが出ていることもあるので、普段使いにはおすすめの一品。しかも鉄ペンなので、金ペンより気軽に使えます。難点は細かい字を書くには軸が太すぎるぐらいでしょうか。かなり根元の方を持てばいい具合になります。値段に関してはちょっと高いボールペン買ったぐらいでしょう。「キャップ取り外すの面倒くさい~、気軽に使える万年筆がほしい~」という人はどうぞ。