被災時を想定してのガソリンバーナーの使用比較レビュー:SOTO-SOD372、Optimus NOVA
ガソリンバーナーでありながらプレヒートなしで使用できるSOD-372、一方でプレヒートが必要ですがそこそこの火力があるNOVA、両方を約1ヶ月間被災時のコンロを想定して使用した感覚をレビューしていきます。
製品概要とスペック
SOD-372
対応燃料:レギュラーガソリン・ホワイトガソリン・ガス
火力:3.5kw(3000kcal/h)
燃料ボトル:400ml、700ml、1000mlの3種
価格:27,940円(税込み)
NOVA
対応燃料:ホワイトガソリン・灯油・ディーゼル油・ジェット燃料・その他
火力:2.85kw
燃料ボトル:300ml、530ml、890ml、1300ml系4種
価格:30,580円(税込み)
使用レビュー
セットアップ
SOD-372は使用後は消火作業でポンプ内の圧力を抜くことになります。このためストーブ本体は置きっぱですが、次に使用するためには加圧のためにボトルと本体との結合は外す必要があります。使用前はボトルに加圧し本体とつなげて着火する必要があるためにすぐ使えない状態です。
一方でNOVAは使用後に同じ場所で使うのであればそのままおいておけるので、セットアップのしやすさではNOVAが圧倒的に使いやすいです。
まとめ:NOVAの方がそのままで使えるので楽
着火
SOD-372は加圧して着火→炎が安定して出たところでまたボトル内を加圧する必要があり、この加圧作業が結構力がいります。特にボトルに対して燃料が少なくなってきた時は加圧するのにピストンを押す回数が増えるのでかなり手間です。1回調理するぐらいであれば、400mlのボトルが加圧作業にあまり時間がとられず、かつほどよいサイズなので最適でした。
着火はなれればジッポライターでもできますが、はじめはチャッカマンで遠くから着火してました。普通に怖いです。
NOVAも加圧して着火です。ですが、加圧するのにピストンが軽いためにそこまで苦労しません。また、使用後に消火だけしてある程度加圧した状態のままであれば追加で10回ほどピストンを押せば終わるので、加圧作業はかなり楽です。
加圧後、プレヒート(暖機運転)する必要があるのですが、ホワイトガソリンの場合は2秒ほどバルブを開放して燃料を噴出させて着火。着火すればゆらゆらとした赤色の炎が出ますが、しばらくすると温まって青く勢いのある炎になりますので、そうなった時にまたバルブを開放して着火となります。ある程度燃料を出せばほぼ確実に着火できるので、多少ランニングコストがかかっても面倒を避けるためにホワイトガソリンを使用しています。
まとめ:NOVAの方が着火が楽
調理時の使い勝手
こちらに関しては調理する鍋のサイズ・板厚・使用する火力で分かれますが、大人数ならSOD-372、少人数の場合はNOVAといったところです。目安は2~3人といったところになります。
鍋のサイズが小さい、板厚が薄いといったようにあまり火力が必要でない場合はNOVAの方が火力が適していることと、弱火でも安定しているためにこちらになります。また、とろ火を使うとなった場合にはバーナーパッドを使用すると火力を弱めて使うことができるのでこちらもNOVAが有利になります。とろ火を使用しての調理としてはホットサンドメーカーで焼き芋を作るときになります。
一方で鍋のサイズが大きい、板厚が厚いとなった場合はSOTOが有利になります。というよりは火力の調整が中火以上しかできないために、少ない量の調理や具材が少ない場合は焦げてしまうために、弱火の調理を捨てるか、調理の量でごまかすと言った方が正確なところです。
バーナーパッドを使えば弱火で調理可能ですが、使用し続けると輻射熱で変に火口に熱がたまり、故障の原因になるために自己責任での使用になります。

もしある程度の火力がほしいとなった場合は、とろ火として使う・もしくは強火で使う用のガスコンロを用意した方が被災時の調理の幅を増やしてくれます。
忘れていましたが、燃焼音はNOVAはうるさすぎるので、正直ガスコンロ買った方が幸せになります。
ただ長期(1週間使用する)ということになった場合、1Lで3食分は作れるガソリンコンロの方が補充のしやすさや安定性といったところで軍配が上がると思います。
まとめ:使用環境によるため甲乙つけがたい。あとSOTOの製品は繊細なのでバーナーパッドの使用はできない。
メンテナンス性
どちらも一応のメンテナンスキットは用意されていますが、用意されているキットで全部分解できるのはNOVAになります。SOTOは簡易工具のために分解に力がいるのと、場合によってはなめます。私はこれで1台完全になめて分解不可能にさせました。
(左がなめさせたもの、右が買い直したある程度新品のものになります)

自衛隊でも使われているだけあってメンテナンス性に関してはNOVAが圧倒的に楽ですね。
まとめ:NOVAの方が楽
総評
アウトドアではなく被災時のコンロという少し変わった用途で見たので評価ポイントがかなり変わりますが、ガソリンバーナーでは総合的にはNOVAの方がかなり使い勝手がいいと思います。一方で寒気の時に温かいものを飲む、寝る前の湯たんぽに入れるために熱湯がほしいとなった場合の瞬間湯沸かし器としてはSOD-372が火力の面から有利です。
個人的イメージでいうならSOD-372はガソリンバーナーのジェットボイルといった感じでした。
左利きの万年筆レビュー番外編:モンブラン スターウォーカー ブルー・プラネット メタルドゥエ ボールペン
モンブランのスターウォーカーの中でも一番きれいだと思うデザインだと思う第二世代(勝手に言ってるだけ)の中でも一際美しい一本。
公式HP:
外観
地球の青とH2Oの化学式からインスピレーションを受けたとあって水ゥという感じが一番強いです。

第二世代なのでキャップの天冠は透明と青の二色で構成されています。相変わらずここは美しい。

大きさ的にはほぼ同じなのですが、透明な部分が若干小さいために他のペンと比べると少し小さい?という印象を受けます。
字幅

入れてるペン芯はMをいれてます。
書き味
書いた時は冷え切った状態なので冷えた油のぬちゃっとした感じですが、ペン芯を温めた状態で筆記するとヌルヌルとした書き味に変化します。モンブランを愛用している理由がこのヌルヌルの筆記感がちょうどいいんですよね。
ジェットストリームがよくヌルヌルと表現される方がいますが、モンブランの書き味に比べるとどちらかと言えばツルツル。ちなみに水性ボールペンはシャバシャバといった書き味です。
また、ドゥエでずっと筆記しているのでなれてしまっていますがかなり重量のあるペンとなります。重さは52.6g(公式HPより)。今回比較で出したスターウォーカーのレッドゴールドはおおよそ30g(それでも重い部類)と倍近くあります。とはいえ重心が真ん中にあり、持ったときに手で包んだところの真ん中に来るので個人的にはいい位置に重心があるので書きやすいと思っています。
まとめ
スターウォーカーの上位モデルということもあり、デザイン・筆記性能はかなりよいです。値段が値段なのでおすすめしづらいですが、財布にかな~り余裕があれば買ってもいい品です。2025年2月の時点で公式ショップでは在庫切れになっているので、見た目が気に入るのであれば現物を置いてあるところに行って買うしかない状態ですのでお早めに。
左利きの万年筆レビュー:ペリカンスーベレーンM800
ペリカンから出ている人気万年筆M800。仕事で愛用しているので使用感をレビューします
公式HP:
持っているペリカン製万年筆で2本目の万年筆です。1本目は成人式で買ったM400(そのうちレビューします……)。
使い勝手
ほどよい太さと重さです。とはいえ人によっては太く重いと感じるので、M600と持ち比べ・試筆をして買うのが一番いいかもしれません。
字幅

字幅比較
セーラーくろがねと比較です。線の幅はそこまで変わりがありませんでした。
インクフローはよすぎなのかだいぶインクが出て濃淡があまり見えにくい状態です。
書き味
ある程度使用しているためシャリシャリとした書き味です。多分もっと使うとヌルヌルとした書き味に変わると思います。21金のセーラーと比べるのもあれですが、柔らかすぎずかといって堅すぎずの紙に接地したときの衝撃をうまく吸収してくれているちょうどいい塩梅というかんじです。
まとめ
インクフローの個体差がありますが、左利きでも十分使える万年筆です。ペンオブザイヤーに選ばれるだけあって非常に書き味もよく筆記時のバランスもいいものでした。あえて欠点を挙げるとするならば、クリップがプラスチックの感じがするところでしょうか。好みにもよりますが私は金属の方がいいので、そこが少し欠点といったぐらいでしょうか。
左利きの万年筆レビュー番外編:モンブラン スターウォーカー ブルー・プラネット メタル ファインライナー
明けましておめでとうございます。久しぶりのレビューです。
筆記具で有名モンブラン。自分へのクリスマスプレゼントとして買って、ファインライナーがどういうものか気になったので使ってみたレビューとなります。
公式HP:
モンブランの中では数本目のお出迎えになります。使用目的は油性ののっぺりとした筆跡ではなく、水性のはっきりとした筆跡とヌルヌルした書き味がほしいということでモンブランのショップに。いろいろ見比べた結果一目惚れに近い形でお出迎えです。
使い勝手

ファインライナーは字幅がBかEFしかなく、筆記で使うにはBとなります。比較の画像はローラーボールのMと以前レビューしたスターウォーカーのFになります。ローラーボールと違いインクフローがよすぎるのか止めの部分でインクが出過ぎることから裏移りはします。
書き味
ローラーボールは先のボールが個体差によりガリガリとした書き味になるものあればなめらかに書けるものがありますが、こちらは先端がチップのためにヌルヌルである程度のクッション性を備えつつペン自体の重さも相まって本当に筆圧をかけずにかけます。この書き味と勝負できるのはおそらくパーカーの5th芯か長年使った万年筆クラスになります。簡単にヌルヌルとした書き味が出せるという意味では万年筆にはない手軽さになります。
その他
昔はローラーボールやファインライナーのインクはたくさんありましたが、最近公式通販を見るとあまり色が見ない状態です。カートリッジでオレンジ色があったのですが、公式通販ではなくなっていたりします。また、筆記具ショップでもモンブランからの供給があまりなかったりしているという話も聞いたりするため、筆記具関係をどう動かしたいのか読めない状態です。
まとめ
完全に趣味の域になりますが、ブランドに恥じない所有感はあります。スターウォーカーの第2期(勝手に呼んでるだけ)に加えて、限定品であるため見逃せばもう手に入らない可能性が高いので、私としては1本はあればいい品だと思います。
ファインライナーとして使うのであれば、重さと書きやすさからアイデアだしのとりあえずたくさん書いて考えることに労力を割きたいという時は非常にいいものといえます。一方ローラーボールとして使うと重さ故にゴリゴリとした書き味になってしまうところはあります。
筆記具として考えると耐水性が弱いところが欠点ですが、自分で使う分には特に問題ないと考えているため、耐水性を求める方はパーカーの5thの方をおすすめします。
左利きの万年筆レビュー:セーラー「プロフィット21 レフティ」(調整済み)
左利きの万年筆と言えばこの一本。できるだけ使ってからレビューする方針でやってましたが、諸事情あってほぼ新品状態でレビューします。あまりにも使い物にならなかったので、ペンドクターで調整してもらいました。
公式HP:
そういえば普通(?)の万年筆ばっかりで、左利き向けの万年筆買ってないな~と思ってお出迎え。この使用歴はちょこちょこっと使ったのが3ヶ月ほど。
外観

すでにプロフィット21を持っていたので、レフティモデルと区別するためにマロンです。

外観はプロフィットと同じです。左側面には字幅、右にはレフティモデルなので、Leftと掘られています。
字幅

左:デシモ(F) 右:セーラープロフィット21-レフティ(MF)
パイロットのデシモ(F)(使用歴1年)に比べるとまだ使いなれていないためか細めです。
書き味
調整前は本当に左利きモデルか?と思うレベルで書き味がひどかったですが、調整を入れてもらって実用には耐える程度になっています(※左利きの持ち方によって調整が変わるため仕方ないらしいです)。とはいえ字幅が中細&あまり使っていないため、ガリガリと書いている感じはします。インクを入れているペンでの比較だと、スターウォーカー(F)>M400(F)>プロフィット21レフティ(MF)>キュリダス(F)の順になめらかです。
セーラー&他社の中字ではあまりなく、国産の細字・海外極細ペンでは同じような書き味だったので、おそらく字幅が原因でしょう。滑らかな書き味を求めるなら中字以上を買った方がいいと思います。
まとめ
左利きモデルですが、筆の持ち方によって削る形が合わないと非常に書きづらいです。21金でほしいとなればセーラーだけですが、21金にこだわらない+未調整でも快適に書きたいなら、パイロットのデシモ、プラチナのセンチュリーの方がいいでしょう。
左利きの万年筆レビュー:セーラー創業110周年記念 くろがね(調整済み)
(支払いが)やばいと思ったが抑えきれなかった
それではレビューです。
何を血迷ったか買ってしまった1本。
セーラーだと3本目
外観

左がプロフィット21、右がくろがねです。クリップがなく、円柱のような形をしていています。製品情報で本体重量が76.2gと書かれているようにかなり重いです。ポケットに入れていると「あ、入っているな」とわかるレベルで重いです。

キャップはモンブランのスターウォーカーのようになっています。金色があまり主張のない金色になっています。

ニブはこんな感じです。彫刻がなく、シンプルですっきりとしたデザインです。

左がパイロットのキャップレスデシモ(F)、右がくろがね(M)です。ペンドクターに削ってもらっているため、少し太くなっています。21金と柔らかめなので、線に強弱がつきます。
書き味
購入当時はかなり使いづらいペンでしたが、ペンドクターに持って行って調整してもらったところ、かなり書き味がよくなっています。まだ書き慣れていないために引っかかりを感じますが、使っていけば柔らかくヌルヌルとした書き味になると思います。
まとめ
セーラーの110周年記念ということでかなり豪華に作られており、所有欲は高め。ペンがかなり重いため、普段使いにはあまりむきませんが、何か重要な時にサインする、とりとめのないことを書く時に使う感じの一本になりそうです。普段使いにするならプロフィット21、特別の記念でほしい!なら買ってもいいと思います。
あと左利きの人で購入する場合は、必ず試筆をして自分の書き方でインクが出るか見てもらった方がいいです。私は買って半年間使い物にならないレベルでインクの出が悪くて、ペンケースの重しになっていました。買った後に気づいてもペンの調整してもらえば使い物にはなります。
左利きの万年筆レビュー:モンブラン スターウォーカー(F)
数年ぶりにモンブラン見たらスターウォーカーがリニューアルされていたのでポチッとな。
公式HP:
地球の青をイメージしたらしく、なかなか落ち着いた色だったのでお出迎え。ちなみに私の買ったモデルは公式サイトでは見た時点(2022年2月20日現在)ではなし。
外観

スターウォーカーシリーズなのでキャップ蓋柱部のドームは透明です。が、リニューアルされているため、青いドームが追加。離れて見ると非常にきれいです。
尾部はキャップがつけられる溝が掘ってあります。つけるとこんな感じ。

キャップは必ず同じ向きになるように掘られています。
ニブは独特な形をしていて、ずんぐりしてます。初めて見る形状です。

後ろから。

近くにあったものとの比較です。

こう比較すると鯨のような印象を受ける形をしてます。大体は上の万年筆のような長くシュッとした形なので、珍しいですね。
またカートリッジ式です。両用式でないので、コンバーターは使えません(使う場合自己責任でお願いします)。
字幅

左:創作彼女特典 中央:プラチナ・キュリダス(F) 右:スターウォーカー(F)
海外メーカーということで、国産の細字と比べると少し太めです。とはいえ中字というほど太くはないですね。ちなみに極細もあったらしく、細字とどっちにするかで悩みましたが、店員さんから筆圧が弱いのでインクが出やすい細字の方がいいと言われ、細字にしてます。
書き味
そこまで使えていないのですが、引っかかりもなくシャリシャリとした書き味です。ペンの堅さはパイロット(デシモ)と同じぐらいですね。が、筆圧が弱いからなのか、それともパーマネントインクを入れているせいなのか、はたまたただ単に乾きやすいのか。原因はわかりませんがインクが出にくいです。ただインクが出始めると普通にかけるので、乾きやすいだけなのかな?
かすれる点を除けば非常にいいです。持っているペンの中で上位の書きやすさです。
まとめ
未調整でも書きやすい+蓋栓の青のきれいさ+モンブランに8万近く出せるならば買って損のない一品でしょう。正直、買った理由の大部分が蓋栓のきれいさがあります。カートリッジしか使えませんが、モンブランは特別なインクじゃない限り出ているのでインクも楽しめます。
ペン自体はよくできているので、値段を考えなくていいなら、1本目として迎えてもいいと思います。